前回お話ししたHalf-truned truncal switch手術については概ね理解できましたか?今回はHalf-truned truncal switch手術と同様にDORVのsubpulmonaryVSDに肺動脈狭窄を合併した状態で行われる手術、Nikaidoh手術についてお話しをしていきたいと思います。Half…
だいぶご無沙汰していて申し訳ありません。記事を更新していないにも関わらず、ブログを覗いてくれていた人が沢山おり、とても感謝しています。現在記事に書いている内容が難しいのと、ライフスタイルの変化や個人的に難しい時期を過ごしていた事などあり、…
かなり久しぶりです。DORVの話をしていましたが、なかなか進まなくてすみません。また必ず続きも記載しますので、今回はちょっと簡単な話をさせてください。前、不整脈の勉強会(なぜか不整脈の勉強会をよく頼まれます)をしたのですが、そこで少し話をした内…
前回の最後に「次回はOriginal Taussig-Bingについて話をしていきます」と話しましたが、Posterior TGAやfalse Taussig-Bingを先に話したほうが理解しやすいのでは?と思いまして、今回はこの2つから話をしていこうかと思います。この2つは大動脈と肺動脈…
前回は{S.D.N}DORVのVSD typeについて話をしました。主な経過として、まず生後1ヶ月前後で肺動脈絞扼術を施行し、生後半年から1年で心内修復術を施行する、という流れでした。前回強調したかったのは、DORVの話の中でもいつも注意しておかないといけない、左…
DORVのこの前の分類は理解できましたか?あの記事(2021/4/15のDORVの分類 疾患37の記事)を書いて疲れてしまい、しばらくサボっていました。申し訳ありません。しかし、壮大なDORVについてはまだまだはじまったばかりなので、ここで休んでいるわけにはいきま…
Taussig Bingについて Taussig-Bing Heaertについてはかなりわかりにくいですよね。僕もよくわかりません。じゃ書くなよ、って感じですが、一応わかる範囲で話をします。マニアックなのでよっぽど興味がある人だけこの記事は見ましょう。実はTaussig-Bing He…
前回からいよいよDORVをはじめてしまいました。前回から1ヶ月くらい開いてしまいましたが、この記事を書くのにだいぶ苦労しました。正直看護師さん向けと言うにはかなり難しい内容なのです。小児循環器を目指す医師向け(研修医とか専攻医とか?)に近いか…
今回からついに両大血管右室起始症(Double Outlet Right Ventricle : DORV)について話をしようと思います。DORVを知っている人はわかるでしょうが、DORVはあまりにも多岐にわたるため、一番説明しにくい疾患です。「TOFみたいなやつもいるし、TGAみたいに大…
前回はSpO2:100%の時のhigh flowについて話をしていきましたが、どうでしょうか?ブログの初期に話している事とかぶりますが、復習と考えてもらえたら、と思います。今回は前回の続きで、SpO2:100%でない時のhigh flowについて話をしていきたいと思います…
今回は講義した内容をあげようと思います。若い先生たちからのリクエストで、「どういう子に酸素を使ってよくて、どういう子は駄目か救急とかでの対応を知りたい」みたいな議題を与えられたので、作ったスライドをもとに書いていきます。以前にも書いているh…
今回からはSVTのもう一つの機序、「異常自動能」について話をしていきます。異常自動能はリエントリーとは違ってだいぶわかりやすいです。特徴もリエントリーとは全く違うので、リエントリーとの違いを意識しつつ、頭にいれていくといいかと思います。不整脈…
長々とおやすみしていてすみません。久しぶりに不整脈の話の続きをしようと思います。 前回まではAVRTとAVNRTの話をしました。今回はリエントリー性のSVTの最後、IART(心房内回帰性頻拍)の話をしていきたいな、と思います。実際、先天性心疾患を扱っている…
今回はAVRTの次に多い、と言われるAVNRTについて説明します。と言っても僕もこれを語れるほどよくわかってはいないので、かなり説明が足りないかもしれませんが、ご了承ください。という事でとりあえず、AVNRTやっていきましょう。まずAVNRTもAVRTと同様リエ…
今回はAVRTについて話をしていきます。前回でリエントリーの事はわかってもらえましたか?とにかく、どこかの周りをグルグル回る不整脈、これがリエントリーです。なので、頻脈中の心拍数は一定だし、突然始まったり終わったりするし、DCとかが効くのが特徴…
今回は上室性頻脈の中でもリエントリー性のSVTについて話をしていきます。前回は上室性頻脈にはリエントリーと異常自動能(とトリガードアクティビティ)があるという話をしました。トリガードアクティビティは無視でよく、リエントリーと異常自動能をしっか…
今回から上室性頻脈にいきたいと思います。上室性頻脈は心室より上、つまり心房や房室結節で起こる不整脈の事を指しています。みなさんが、ATとかJETとかAFLとか言っているのは全部上室性頻脈(SVT)です。ここが不整脈でもかなり大事なところなのですが、苦手…
前回はPACをしたので、今回はその親戚みたいなPVC(心室期外収縮:premature ventricular contraction)について話をしていきます。PVCは最もよく見る不整脈の一つです。健診とかでも結構引っかかってくる不整脈ですね。PVCは普段の脈と関係ないタイミングで心…
今回は心房性期外収縮について話をしていきますね。PAC(premature atrial contraction)とよくみなさんが言っているやつの事です。前回の不整脈の表を見ると、PACは上室性不整脈にあたります。上室性不整脈っていうのは、心室より上(大雑把に言うと心房)か…
今回からまた不整脈に戻っていきます。今回からは下の図の不整脈の真ん中に当たる、上室性不整脈について話をしていきます。この話をする前に前提の知識としていくつか押さえておいてほしい話があります。それは ・刺激伝導系について ・wide QRSとnarrow QR…
前回不整脈やると話していましたが、ペースメーカーでもかなり重要なCRTを忘れていました。CRTはちょっと出てきていますが、ちゃんと説明していないので、説明しようと思います。CRTは心臓再同期療法(Cardiac Resynchronization Therapy)の略で、ペースメー…
このブログ、一応看護師さん向けに作っているつもりですが、かなり内容が難しいものもあったり、医師向けの内容も含まれています。小児科の後期研修医などの方も見てくれているようなので、そんな方に向けて今回は書いていこうと思います。 小児科っていうの…
大変人気のないペースメーカーのお話ですが、今回でやっと終わります。今までAAI、VVI、DDDについて説明してきました。心機能にちょっと重きを置いて話したので、あまり知りたいところが出てこない人もいたかもしれませんが、今回はペースメーカーの記録を見…
今回はペースメーカーのモード、DDDについて話をします。DDDはVVIと同じく房室ブロック(AVB)の時に使用するモードです。でも洞不全症候群(SSS)でも、房室ブロック(AVB)でも何でも対応できるのがDDDのモードです。つまりすべての徐脈に対応可能なオールマイテ…
記事の順番が変になって申し訳ありません。前の記事を編集して消してしまったので、再度アップします。2019年12月12日にあげた記事です。 記事を出すのが遅くなり申し訳ありません。今回からまた新しい疾患をしていきたいと思います。今回は理解しやすい、総…
カテゴリー(目次)ができました! 以前から「目次をトップページに作りたい」と常々思っていましたが、はてなブログを熟知しておらず、パソコンも詳しくないためトップページにいい感じの目次を作れずにいました。今まで、VSDを調べたくても、いつの記事かす…
前回はAAIとRate response機能について説明しました。AAIにはいくつかポイントがありました。AAIっていうのは心房にLeadが入っている状態で使えるモードです。心房をペーシングし、心房の脈を感知して、自己の脈がでていたらペーシングを抑制(inhibit)する機…
まだ前回はペースメーカーの話をしませんでしたが、今回から具体的にペースメーカーの話をします。前回はまずその前提となる事柄を少し話しました。適切な心拍数の話、A kickと心房と心室のタイミング、AV delayの話、wide QRSとnarrow QRSの話をしました。…
だいぶサボっていてすみません。約1ヶ月ぶりの記事となり、申し訳ないと思いつつもなかなか筆が進まずにいました。これまでSSS(洞不全症候群)と房室ブロック(AVB)についてやってきました。どちらも徐脈になる疾患なので、基本的には根本的な治療はペースメー…
前回はCAVBについて説明しました。今回はその続きです。今回の内容は小児に特化したところでもないので、大人の循環器の本を読んだ方がいいかもしれませんが、せっかく作ったのでちょろっと見ていってください。あまり重要ではないと思うので、適当に読んで…