誰でもわかる先天性心疾患

先天性心疾患など小児循環器をなるべくわかりやすくお話します。主に看護師さん向けですが、小児循環器を専門としない医師向けの内容も多く含まれています。教科書ではわかりにく内容の理解の助けになればと思い書いています。

high flow

高肺血流high flow(ハイフロー)と酸素投与について  どういう子には酸素を使ってよくて、どういう子は駄目か? その2 ~基本50~

前回はSpO2:100%の時のhigh flowについて話をしていきましたが、どうでしょうか?ブログの初期に話している事とかぶりますが、復習と考えてもらえたら、と思います。今回は前回の続きで、SpO2:100%でない時のhigh flowについて話をしていきたいと思います…

高肺血流high flow(ハイフロー)と酸素投与について  どういう子には酸素を使ってよくて、どういう子は駄目か?  ~基本49~

今回は講義した内容をあげようと思います。若い先生たちからのリクエストで、「どういう子に酸素を使ってよくて、どういう子は駄目か救急とかでの対応を知りたい」みたいな議題を与えられたので、作ったスライドをもとに書いていきます。以前にも書いているh…

high flowは大事!今一度理解しよう  番外編1

たまーにくるコメントは返事してませんが、一応ちゃんと読んでいます。今回は下記の様な質問があり、大事な話なのでしておこうと思い書きます。質問はこんな感じでした。 「凄く初歩的な質問で申し訳ありません。看護師です。 三尖弁閉鎖でsat70くらいの子が…

high flow(高肺血流)の症状や治療について 基本7

high flowとは、「肺の血流が増加する事」ですね。 High flowになる疾患にはどんな疾患があるのでしょうか? 正直あまりにたくさんなので、どれ、という話はできません。 ので、その疾患毎に血液がどう流れるか考えて high flowかどうかを判断していくしかあ…

high flow(ハイフロー、高肺血流)について。VSDやASDで更に考える。その2 基本4

今回は前回の話の続きになります。 High flowの程度は「孔の大きさ」と「圧の差」で決まる、と前回お話しました。 孔の大きさについては、まあ、当たり前の話なので、すんなり理解していただけたのではないでしょうか? 一言で前回の内容を話すなら、「VSDは…

high flow(ハイフロー、高肺血流)について。VSDやASDで更に考える 基本3

ハイフローについて話してきましたが、もう少し続きます。 「High flowには飽きたし、わかったからもういいよ!」 と思うかもしれませんが、本日は 「肺血流がどのくらい増えたか?」 を中心に考えていこうと思います。 High flowの程度を考えていこう 肺血…

ハイフロー(high flow=高肺血流)って何?心室中隔欠損症(VSD)を例に 基本2

前回、ハイフローについて説明しました。 ハイフローとはhigh flow=高肺血流を意味しており、肺に血液がたくさん流れる状態のことを言います。肺に血液がたくさん流れるとしんどくなります。 言葉だけではよくわからないと思いますので、 最もpopularな疾患…

ハイフロー(high flow:高肺血流)って何? 基本1

この回から具体的に先天性心疾患について説明していきたいと思います。 正常と比べてどうなっているのか?を意識しながら考えるとわかりやすいかと思います。 はじめに断っておきますが、専門家から見ると、違うところもあるとは思いますが、理解するため、…