2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
今回はカテーテルによる肺動脈弁置換術について話をしていきます。 これはまだ日本で導入されていません(アメリカでは認可されたので、いずれできるようになると思いますが。) なので、将来的な話という事になりますが、興味ある人は読んでいただけたらと…
前回の心内修復術は理解できたでしょうか。 心内修復術が終わるとしばらくは手術と無縁の生活になります。 TAP法で修復した人も、弁輪温存で修復した人もしばらくは変わりません。 しかし、TAP法で修復した場合は肺動脈弁の逆流が必ずあります。 肺動脈弁逆…
今回のところは重要です。円錐中隔(Conus septum)の前方偏位とともにTOFの核となる部分なので、頑張って理解してください。でははじめていきます。 BT shunt手術が終わり、酸素濃度が安定するとしばらく外来で平和な日々が続きます。 TOFの児の次の目標は1歳…
Spellについて 今回はTOFの有名かつ重要な症状、Spellについて話していきます。 英語でSpell(スペル)って読みます。 日本語では無酸素発作ですけど、誰も無酸素発作って言わないので、共通言語としてSpellで覚えたほうがいいと思います。 図;Spell みなさ…
前回は「TOFの本質は円錐中隔(conus septum)の前方偏位」について説明しました。前回のところはTOFでは最も重要なので、わからなければ、誰かに聞くなり必ず理解するようにしてください! またConus septum(円錐中隔)は現在一般的にはinfundibular septumま…
今回はFallot四徴症について話します。 読み方はファロー四徴症です。よくTOFとかTFとか略されます。 今回は面倒なので、TOFと略します。 先天性心疾患の中で割とよく見られる疾患です。 諸説ありますけど、先天性心疾患の中の1割がTOFです。 もちろんVSDと…
ここ数回に渡ってVSDやASDのお話をしてきました。 主に手術のタイミング等の話をしたので、どちらかと言うとこれから手術を受ける患者さんにとってより役に立つ情報だったかもしれません。 あまり教科書で手術のタイミング云々の話は書いてなかったので、お…
前回はASDの血行動態について話しました。 簡単に言うと、 ASDはどんな大きな孔でも、RAとLAの圧の差がほとんどないため、大したhigh flowにはならず、しんどくなりません。 しかし、長年孔が開いている事によって、RAやRVに負担がかかり、おじさん、おばさ…