Qp/Qs(肺体血流比)を覚えておこう!
ここで一つ専門用語のお話をします。
肺にたくさん血液が流れる事がhigh flowだとわかったと思いますが、
どれくらいたくさん流れるか、というのを表すのがQp/Qsです。
Qp/Qsのpはpulmonary(肺)のpで、sはsystemic(体)のsです。
これはSpO2で計算することができ、カテーテル検査をするとわかります。
エコーでも推測する事ができます。あまりあてにしていませんが。。。
カルテやカテーテル検査の結果に書いてあると思うので見てみてください。
図:肺体血流比の説明
例えばQp/Qs=2.0 と書いてあれば
肺には体の2倍の血液が流れている、という意味になります。
Qp/Qsが1以上であれば、肺の方が流れている血液量が多いということになり、
Qp/Qsの値が大きいほど、high flowが強い、という事になります。
ちなみにASDやVSDの手術適応はQp/Qs≧1.5になります。(臨床の場ではすごく重視しているわけではありません。ひとつの参考程度です。)
印象としては2以上のhigh flowは結構しんどい印象です。
あまり新生児でカテーテル検査をしませんが、high flowでしんどい児はQp/Qs≧2〜3くらいはあるのではないかと思います。
今回はQp/Qs(肺体血流比)という言葉の紹介でした。
覚えておくといいかもしれません。
次回はQp/Qsの計算について話します。
看護師さんは計算することがあまりないと思いますが、Qp/Qsの計算について説明します。
次回の計算については見なくてもいいかもしれません(笑)