誰でもわかる先天性心疾患

先天性心疾患など小児循環器をなるべくわかりやすくお話します。主に看護師さん向けですが、小児循環器を専門としない医師向けの内容も多く含まれています。教科書ではわかりにく内容の理解の助けになればと思い書いています。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

総動脈幹症(Persistent truncus arteriosus)について Truncusの成り立ち 疾患25

今回は総動脈幹症について話していきます。 特になんで総動脈幹症にしたかと言うと、以前お話したTOFとちょっと繋がりがあるからです。(読んでいけばわかります。) この総動脈幹症はあまりよく見る疾患ではないかもしれません。総動脈幹症は英語では「pers…

心室中隔欠損症(VSD)の孔の位置について その3〜小児循環器医に必要な知識 VSDはエコーでどう見えるか?  疾患24

では前回と前々回の内容を把握してない人はまずそこをマスターしてから見てください。今回はVSDが実際エコーではどう見えるか?を説明していきます。 まずエコーというのは2Dなので、一つの断面した見えません。心臓は立体的なものなので、一度に右心室全部…

心室中隔欠損症(VSD)の孔の位置について〜小児循環器医に必要な知識 VSDの位置について その2 疾患23

前回はVSDの位置について説明しました。Muscular VSDとⅠ型VSDについて話しました。 ・弁に接していないVSDはmuscular VSD(mVSD)と呼びます。 ・mVSDは位置により以下の3つにわけます。(呼び方も記載します。) ・Outletに近いところはmuscular outlet ・in…