誰でもわかる先天性心疾患

先天性心疾患など小児循環器をなるべくわかりやすくお話します。主に看護師さん向けですが、小児循環器を専門としない医師向けの内容も多く含まれています。教科書ではわかりにく内容の理解の助けになればと思い書いています。

総肺静脈還流異常(TAPVC, TAPVR)について 疾患33

記事の順番が変になって申し訳ありません。前の記事を編集して消してしまったので、再度アップします。2019年12月12日にあげた記事です。 記事を出すのが遅くなり申し訳ありません。今回からまた新しい疾患をしていきたいと思います。今回は理解しやすい、総…

不整脈:ペースメーカーの本について+カテゴリー作りました! その4 〜基本36〜

カテゴリー(目次)ができました! 以前から「目次をトップページに作りたい」と常々思っていましたが、はてなブログを熟知しておらず、パソコンも詳しくないためトップページにいい感じの目次を作れずにいました。今まで、VSDを調べたくても、いつの記事かす…

不整脈:ペースメーカーについて その3;VVIについて、V leadの植え込みの位置について 〜基本35〜

前回はAAIとRate response機能について説明しました。AAIにはいくつかポイントがありました。AAIっていうのは心房にLeadが入っている状態で使えるモードです。心房をペーシングし、心房の脈を感知して、自己の脈がでていたらペーシングを抑制(inhibit)する機…

不整脈:ペースメーカーについて その2 ;AAIとrate response(レートレスポンス)機能について 〜基本34〜

まだ前回はペースメーカーの話をしませんでしたが、今回から具体的にペースメーカーの話をします。前回はまずその前提となる事柄を少し話しました。適切な心拍数の話、A kickと心房と心室のタイミング、AV delayの話、wide QRSとnarrow QRSの話をしました。…

不整脈:ペースメーカーについて その1 ペースメーカーを勉強する前に;心拍数と心房キックとQRS幅について 〜基本33〜

だいぶサボっていてすみません。約1ヶ月ぶりの記事となり、申し訳ないと思いつつもなかなか筆が進まずにいました。これまでSSS(洞不全症候群)と房室ブロック(AVB)についてやってきました。どちらも徐脈になる疾患なので、基本的には根本的な治療はペースメー…

不整脈:房室ブロック(AVB)について その2:Ⅰ、Ⅱ度房室ブロックと高度房室ブロック 〜基本32〜

前回はCAVBについて説明しました。今回はその続きです。今回の内容は小児に特化したところでもないので、大人の循環器の本を読んだ方がいいかもしれませんが、せっかく作ったのでちょろっと見ていってください。あまり重要ではないと思うので、適当に読んで…

不整脈:房室ブロック(AVB)について その1:CAVB(完全房室ブロック) 〜基本31〜

前回は洞不全症候群(SSS)について話しました。洞結節やその周辺を傷つけてなる徐脈でしたね。原因は多くは手術時のSVCの切断や心房操作などsinus node arteryや刺激伝導路を傷つける事が原因でしたね。よく起こる手術としては、FontanやGlenn手術、TAPVCやAS…

不整脈:徐脈:洞不全症候群(SSS)について 〜基本30〜

もともと不整脈の大枠について、と今回のSSSの記事は一緒に書いていましたが、ちょっと分けたほうがわかりやすいと思い、わけて書いています。前回の記事で不整脈の大体の全容を掴んでもらった方が、ここからの話もわかりやすくなります。一応、僕が勝手に不…